シロアリ(白蟻)は、昆虫綱ゴキブリ目シロアリ科 (Termitidae) の昆虫の総称です。
植物遺体を食べる社会性昆虫で熱帯から亜寒帯まで、陸上のほとんどの地域に分布していますが、熱帯に種数が多いとされています。
木造家屋などに棲みつき木材を食い荒らす害虫として忌み嫌われるシロアリですが、自然界においてはセルロースの分解に携わる重要な要素(分解者)として不可欠な存在でもあります。


ヤマトシロアリイエシロアリオオシロアリカンザイシロアリ
ヤマトシロアリは枯れ木の中に巣穴を作って生活している。巣穴は網目状になった孔の連続からなり、シロアリはその周辺を食べながら巣を広げる。場合によっては表面に木くずを積み重ねたトンネル(蟻道)を造ってその中を移動する。広い面積を食べることは少ない。 イエシロアリは地下に穴を掘り木くずや土でかためられた大きな巣を作り、この中に女王がいる。この巣を中心にしてトンネルを掘り、あちこちを食うので木造家屋などでは大きな被害が出る。根絶は難しいが、巣を発見・根絶することによって被害の進行をある程度止めることが出来る。なお、イエシロアリはIUCN(国際自然保護連合)により「世界の外来侵入種ワースト100」に指定されている。 大きさは有翅虫で15mm、働き蟻(ワーカー)で10~15mm、兵隊蟻(ソルジャー)は大きいもので20mmに達する。イエシロアリに似ているが全体的に大きい。兵隊アリは頭部が前後に長く、大顎は鋭く鋏状に発達する。有翅虫は全身濃い赤褐色をしており、翅が薄く黒い色をしている。他の多くのシロアリと異なり働き蟻も複眼を有する。社会性昆虫で集団を成して枯れ木や朽ち木を食べ、その内部に巣を作る。特に湿った材を好む。巣は材の中に網目状に掘られた巣穴からなり、材の外に巣穴を続けることもある。 カンザイシロアリはその名の通り乾燥した木材に飛着して巣を形成するため、床下・天井裏だけではなく軒下・木製ドア・戸袋などのあらゆる木部を経由し、同一の建物内でも複数の巣が発見されることも多い。また、群飛を繰り返して移動するので、その活動の範囲を限定するのは難しい。公式に発表された駆除方法はないが、汎用性のある施工は可能。